国立歴史民俗博物館で市指定文化財の遠藤家文書が展示されています
国立歴史民俗博物館(千葉県)の企画展「歴史の未来- 過去を伝えるひと・もの・データ -」に白石市指定文化財「遠藤家文書」の静山漫録(せいざんまんろく)が展示されています。
遠方の博物館ではありますが、お近くに行かれた際は、是非お立ち寄りください。
・開催期間:令和6年10月8日(火曜日)~12月8日(日曜日)
※月曜日休館(休日にあたる場合は開館し、翌日休館)
・場所:国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市城内町117)
・入場料:一般1,000円、大学生:500円 ※高校生以下入館無料
※詳しくは下記のチラシか、国立歴史民俗博物館のホームページをご覧ください。
国立歴史民俗博物館チラシ「歴史の未来-過去を伝えるひと・もの・データ-」 [PDFファイル/1.25MB]
静山漫録とは?
静山漫録は、明治期に遠藤家当主の遠藤允信(えんどうさねのぶ)が、主に宮内省の職員や宮司として京都に滞在していた際に各地にある古文書等の記録調査を行い、まとめた史料です。現在68冊確認されています。
当時、明治維新という変革期を迎え、急激に変わる社会の中で失われていく歴史資料に危機感を抱いた遠藤允信は、独力で調査を行い、後世に残すために古文書など書き写し、その記録をまとめました。
その中には織田信長・豊臣秀吉朱印状も含まれ、その文書の中身を書き写してこの「静山漫録」にまとめるなど、様々な記録を残しています。
現在では大学などの研究機関で古文書の記録調査を行い後世に残すための活動が行われていますが、当時の状況から様々な歴史資料を後世に残すために個人で記録調査を行っていることは大変貴重なことで、遠藤允信の先見性の高さがうかがい知れます。