真田幸村公の墓

　蔵本愛宕山の北西山麓の田村家墓所内に、真田幸村公の供養碑（無名の自然石）が建てられています。
　田村家の墓所は、伊達政宗の正室・愛姫（めごひめ）の父、田村29代清顕（きよあき）（旧三春城主・福島県三春町）・30代宗顕（むねあき）・31代定廣（さだひろ）夫妻など田村一族の墓所です。
　幸村の供養碑建立の由来は、伝わってはいません。
　定廣の妻は阿菖蒲（おしょうぶ）であり、嫁ぎ先の田村家の墓所に、わが父の弔う碑を建てたものでしょうか？
　それとも、近くには真田旧家臣の屋敷なども有り、悲運の名将幸村を密かに弔ったものでしょうか？
　歴史のロマンが膨らみます。