立体映画「大坂夏の陣秘話」
大坂夏の陣秘話「鬼小十郎帰るに及ばず」は、立体ハイビジョン映画として白石市が企画し、大勢の市民がエキストラとして参加しています。
この映画は、真田幸村が大坂夏の陣(慶長20年、1615年)の際、子女を片倉小十郎二代重綱(後に重長と改名)に託した史実を基に制作されています。
そのあらすじは、
大坂夏の陣を終えて、片倉小十郎二代重綱が、白石城に凱旋してくる。
徳川幕府存亡をかけた大坂夏の陣において、伊達家先陣として出陣したのは、病気療養中の初代景綱の長子、二代重綱であった。
重綱は、真田幸村隊と激闘し、道明寺口の戦いでは、後藤又兵衛政氏、薄田隼人正兼助を討ち取り、「鬼の小十郎」の名を広く知らしめた。
この闘いにおいて、豊臣方の名将真田幸村の活躍は目ざましいものであったが、衆寡敵せず、自分の戦死を悟り、徳川方の片倉重綱に12歳の娘(阿梅)の後事を託す。
重綱は、幸村の最後の頼みに応じ、密かに阿梅を白石城まで連れ帰るが、大手門は閉ざされ、片倉初代景綱は、重綱の入城を許さない。
数日後、重綱の入城は許されるが、父景綱は、重綱が一軍の将である責任を忘れ、自ら先頭に立って切り合いに及んだことを厳しく叱る。
重綱は、父の厳しい批判を受け、慰めようのない気持ちになる。しかし、重綱の妻は父景綱の怒りが重綱を教え込むための芝居であったことを説明する。
そのことを理解した重綱は安心し、皆を集めて勝利を祝った。
重綱の妻は、阿梅を非常にかわいがった。
彼女が亡くなってから、阿梅が重綱の後妻になったのは、彼女の遺言と伝えられる。
(上映時間約25分)