白石城厩口門(延命寺)
印刷用ページを表示する 掲載日:2016年2月3日更新
白石城厩口門は、その名のとおり、厩曲輪に入る門ですが、二階に幅の広い格子を設け、その両側ばかりか階下にも狭間(ざま)を設置し、北側から迫る敵に対して、坂口門と共に本丸を守るうえでの重要な防衛拠点の一つとして、厳重に防備を固めていた様子がうかがえます。(白石地方が上杉領や蒲生領だった時代における、北方の敵は、伊達家であり、この門が大手門の役割を果たしていたと伝えられています。)
明治維新後、市内「延命寺 (えんめいじ)」山門として移築されました。
片倉家屏風絵による厩口門は、入り母家風に描かれていますが、移築の際、切り妻に改造され、また、一階両側の壁に「火灯窓」、二階に「眼象窓(げんじょうまど)」を設け、山門らしく改造されたと伝えられています。